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ヘッドホンレビュー

【レビュー】FOSTEX T50RPmk3g 平面駆動の圧倒的密度感!

今回はFOSTEX T50RPをレビューします。本機は近年話題となっている平面駆動方式という方式を採用しているヘッドホンです。

平面駆動というのは近年注目を集めている方式で、従来はドーム型の振動版が平面形状になっており、従来方式で発生してしまう音の歪みを低減できると言われています。

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Fostex T50RP 製品スペック

メーカ FOSTEX フォステクス
タイプ 平面駆動セミオープン型ヘッドホン
重量 315g
インピーダンス 50Ω
コード長 φ6.3mm 長さ3.0mおよびφ3.5mm 長さ1.2m (着脱式)
参考価格 20000円

Fostex T50RP 製品スペック

Fostex T50RP 5段階音質レビュー 
音質 :

装着感:

遮音性:

音の傾向:フラット

得意な音楽:万能

音場感(音の広がり、定位感):良い

総評:モニター志向のバランス良い音質は文句なし。装着感に難あり。

  • モニター志向で癖の無い音。解像度、音の密度感はかなり良好
    2万円前後の価格帯の中でもハイレベル。
  • 音量が取りづらいためヘッドホンアンプがあると良い
  • 音質は文句なしだが装着感に難あり。長時間の使用は厳しい
    (SHURE SRH840交換イヤーパッドが取り付くので改善可)

平面駆動方式のメリットとは:音の歪みを抑制可能

平面駆動方式とは通常のヘッドホンは振動版がドーム状になっているのに対し、下記写真のような平面形状の振動版を採用しているのが特徴です。

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平らな振動版がイヤーパッドを外すと見えてきます。

メリットとしては従来の振動版がドーム型なのに対し、平面振動版では振動版の中心部と外周部の音の位相(タイミング)がずれないため、従来のドーム型振動版で発生する音の歪みが発生しないと言われています。

細かいメカニズムはあるようですが、ざっくりイメージとしては

ドーム状の振動版
ドームの先端(中心部)から出る音とドームの端から出る音のタイミングがずれる
→音の歪みが発生

平面振動板
振動版が平面なので、振動板の真ん中から出る音と端から出る音のタイミングがズレない→音の歪みが発生しない

という感じです。(説明が難しい汗)

ドーム状振動版に比べて技術的な蓄積が必要のなのか、上記メリットがあるものの、平面駆動ヘッドホンは一部メーカの高価なラインナップのみが中心でしたが、近年価格もこなれて来て普及が進んできている印象です。

まとめ:平面駆動の実力は本物。長時間のリスニングはイヤーパッド交換がおすすめ

音質は平面駆動だからこう、といった明確な傾向はありませんが、全体としては素晴らしいの一言。平面駆動方式の音の歪みが少なさの恩恵を感じさせる、音の解像度と密度感はかなりのものです。

FOSTEXのヘッドホンに手を出すのはこだわり派が多いと思いますが、音にこだわる層の期待を裏切らないレベルと思います。

音の傾向はモニター的な使い方を想定してか、低音~高音までバランスよく聞こえてきます。音はモニターらしく高解像度でクッキリ輪郭があるもののそこまで固い印象は無く、それなりに温かみも兼ね備えています。
癖の無い音ですが、情報量が多く退屈しない音です。

遮音性はセミオープンで、周囲の音は結構聞こえてきます。平面駆動方式の多くが開放型なので、他機種に比べると遮音性はある方と思います。

平面駆動型は音の歪みの少なさから、ソースによっては原音の生生しさを感じられるとも言われていますので、ポップス等以外にもジャズやクラシック等の生演奏もおすすめです。

中庸かつ高音質で音については不満点がないのですが最大の欠点が装着感です。
イヤーパッド自体は耳を覆うタイプなのですが、深さが浅く耳に直接当たるため自分の場合は30分ほどで耳が限界を迎えます。。

SHURE SRH840イヤーパッドへの交換

やはりネット上でも装着感が辛く、折角の高音質がもったいないと思う方がいたようで、調べるとSHURE SRH840交換イヤーパッドが取り付くとのことで、実際にやってみました。

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左:SRH840 右:T50RP 厚さが明らかに違います

右が通常のイヤーパッドで左がSHURE SRH-840イヤーパッドです。
交換作業に特別な工具は不要で、手で引っ張って溝から取り外し、同じように溝に収めるだけなので簡単に交換できます。

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イヤーパッドを引っ張って溝に入れ込むだけでOK
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イヤーパッド交換後。収まりも良く見た目に違和感は全くありません。

音質もイヤーパッドを変えても特に問題なく元と変わらない良い音を出してくれますので、長時間リスニングする方にはおすすめです。

 


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