どせいのヘッドホンレビュー

ヘッドホン沼にはまり続けるどせいがヘッドホンを5段階で評価するブログ。各ヘッドホンの特徴や、どのような音楽に向くか解説します。有線ヘッドホンがメインです。

【迷ったらこれ!】一万円~二万円で買えるおすすめ有線ヘッドホン5選【名機】

どせいです。今回は10000円~20000円程度のおすすめの有線ヘッドホン5選を紹介します。この価格帯のヘッドホンはオーディオファン向けに音にこだわりたい人向けの価格帯ですが、各社色々な製品がありどれを選べばよいか迷うと思います。

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この記事では、この価格帯で筆者がおすすめする機種と、それそれのヘッドホンの特徴をまとめました。この価格帯のヘッドホンは音質としては十分高音質と言えますが、各社の強みや音作りの特徴が出るのでバラエティーに富んでいて面白いです!

ヘッドホンオタクの筆者が選ぶおすすめのヘッドホン5選を下記に解説しています。

【関連記事】コスパを重視したい方向けに5000円~10000円で買えるおすすめヘッドホン5選も下記で紹介しています。興味があればこちらもどうぞ。
【コスパ最高】五千円~一万円で買えるおすすめ有線ヘッドホン5選【ロングセラー】

 

 1.SENNHEISER HD598 (HD599)

言わずと知れたゼンハイザーが誇る定番ヘッドホンです。現在は後継機種としてHD599やHD598SRが出ていますがベースはHD598で音質は同等と言われています。
ゼンハイザーが得意とする、癖のない原音忠実な音質と優れた装着感を兼ね備えロングセラーの名機として知られています。

 

SENNHEISER HD598 スペック

メーカ:SENNHEISER ゼンハイザー
タイプ:ダイナミック開放型
重量:250g
インピーダンス:50Ω
コード長:3.0m(片出し 着脱可能)
参考価格:19000円(Soundhouse最安値)

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外観から通称プリンと呼ばれており、ベージュと茶色のヘッドホンとしては珍しい配色です。(個人的には好きです)ほぼ同等機種のHD598SRというamazon限定のモデルは落ち着いた黒色なので、好みで選べます。

開放型なので音漏れはしますが、蒸れる感じや籠り感は感じず、開放感のある音を楽しめます。重量は標準的ですが、装着感が良好なため長く装着しても苦になりません

インピーダンス(抵抗)は50Ωそこまで高くないため、ヘッドホンアンプがあればベターですが、アンプなしでも鳴らせなくもないです。

SENNHEISER HD598 音質レビュー(5段階)

音質 :★★★★☆
装着感:★★★★☆
遮音性:★★☆☆☆
音の傾向:フラット
得意な音楽:一通りOK
音場感 :良い

音質は冒頭で述べた通り原音を損なわないフラットな特性です。低音は他の音の邪魔にならないレベルで過不足無く出て、高音も耳障りなくきれいに出ます。音の分解能は高く細かい音もしっかり出してくれるため物足りなさはありません。

音質が良いヘッドホンでも時折高音が刺さるものがありますが、高解像度ながら音に温かみがあり、聞き疲れを感じさせない音で、リラックスしながら楽しめるヘッドホンです。

音場感も良好でイヤーカップの中に空間が広がるような感じです。また本シリーズは装着感の良さも評判で頭にフィットする設計で長時間の視聴も苦になりません。

総評:王道の万能ヘッドホン。これ一台でなんでもOK

  • 原音を損なわないフラットな音質の万能型で様々なジャンルに対応
  • 装着感良好で長時間の視聴、ゲーム等にもOK
  • 解像度、音場感共に文句なし

総評としてはこの価格帯で迷ったらこれというほど定番の万能ヘッドホンです。癖がなく高音質でどんな曲でも良い感じに再生してくれるヘッドホンで筆者もレビューの際によくベンチマークとして基準にしています。
特別な刺激はありませんが、快適なリスニングを楽しめる一品です。

個別レビュー記事はこちら↓
【第5回 おすすめヘッドホンレビュー】SENNHEISER HD598(プリン)【名機 】

2.AKG K701

続いて紹介するヘッドホンはAKGのK701です。ゼンハイザーの定番はHD598ならAKGはK701とよく並べて比べられる定番ヘッドホンです。音質もフラットで似た傾向ですが、こちらの方がやや高音寄りという印象です。

発売当時は定価が8万円程度で実売3-4万円でしたが、最近は価格がこなれてきて2万円程度で購入できるため、当時の価格を考えるとかなりお値打ち感はあります。
派生機種にK702やQ701等があり、若干の音の違いはあるもののこのヘッドホンをベースとして派生した機種です。

K701 スペック

メーカ:AKG
タイプ:ダイナミック開放型
重量:約235g
インピーダンス:62Ω
コード長:3m(取り外し不可)
参考価格:14800円 (※Soundhouse最安値)

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こちらも開放型で周囲の音を拾うので、室内用です。金属部品が多く使われており見た目に高級感があります。ヘッドホンとしては珍しく白を基調としたカジュアルなデザインが素敵です。

重量は235gとハイエンドクラスのヘッドホンとしてはやや軽く、着け心地も軽いため長時間のリスニングも問題ないです。インピーダンスは62Ωで、そこまで高くはないのでポータブルプレーヤーで聞けなくは無いですが、このレベルのヘッドホンにはヘッドホンアンプがあればなお良いです。

K701 5段階レビュー

音質 :★★★★☆(4.5)
装着感:★★★★☆
遮音性:★★☆☆☆
音の傾向:フラット
得意な音楽:一通りOK(万能型)
音場感(音の広がり):○


音質はこちらもHD598と同じくフラットで原音を損なわない音です。傾向は両者ともフラットという点では似ていますが、K701(というよりAKGのヘッドホン全般)は中~高音域の響きの美しさが際立ちます

一方でAKGのヘッドホンは低音が控えめで迫力不足と言われることもありますが、K701は非常にバランスが良く、低音も他の音を邪魔しない程度にしっかり出ます。そのため、クラシックからロック、ポップスなんでもござれの万能な一品に仕上がっています。

高音域の美しさは素晴らしいですが、やや上品目な傾向なのでロックやEDM等の音楽の視聴にはやや淡泊かもしれません。

総評:AKGの上品な音と、程よい低音でバランス良し。音場感、装着感も文句ない優等生

  • AKG得意の高音に加え、低音もしっかり出る万人受けするチューン
  • 音場感、装着感も文句なし。見た目も○
  • 柔らかい聞き心地の反面、音の刺激は少ない

総評としてはHD598と同じく万能型のヘッドホンで、だれにでもお勧めできる一品です。違いはややK701の方が高音を重視しており、品の良いサウンドという印象です。ポップスだけではなくクラシックやジャズ等も聞く方に一押しです。

個別レビュー記事はこちら↓
【レビュー】AKG K701 最高のバランスを誇るリファレンスヘッドホン

3.BEYERDYNAMIC DT770pro

DT770proはドイツBEYERDYNAMIC 社のヘッドホンです。ベイヤーダイナミック社はヘッドホンという製品の生みの親で歴史の古い会社です。

この会社のヘッドホンの特徴はとにかく刺激的なサウンドで、ヘッドホンで聞く音楽はこんなに凄い!ということを感じさせてくれる製品が多いです。本機はベイヤー社の中でも1-2万円の価格帯にラインナップされるDTシリーズ(DT770 880 990)の一つで、音質に対するコスパの良さが素晴らしい製品です。今回はこのシリーズの密閉型ヘッドホンのDT770を紹介します。(DT880 DT990は開放型です)

 


DT770pro 製品スペック

メーカ:Beyerdynamic ベイヤーダイナミック
タイプ:ダイナミック密閉型
重量:270g
インピーダンス:32Ω 80Ω 250Ω(※製品仕様3種類あり)
コード長:最大3.0m カールコード
参考価格:15800円(Soundhouse最安値)

f:id:dosei12:20200408172850j:plain外観は黒一色で非常に武骨な感じです。頑丈な印象ではありますが、重量は270gそこそこありやや重さを感じさせる装着感です。

このヘッドホンには珍しく3種類のインピーダンス違いの製品があります。インピーダンスとはヘッドホンの抵抗というイメージで、高いものほど鳴らしにくく、再生機器のボリュームを上げないと音が小さかったりします。32ΩはポータブルプレーヤーやPC直刺しでも再生でき、80Ωからはヘッドホンアンプが必要になってくるので、インピーダンスに注意が必要です。

コードは3.0mカールコードで、頑丈さは感じますがやや取り回しが重たいです。

DT770pro 5段階レビュー

音質 :★★★★☆
装着感:★★★★☆
遮音性:★★★☆☆(3.5)
音の傾向:高音+低音(ドンシャリ)
得意な音楽:万能型(やや癖有り)
音場感:良い

ベイヤーダイナミック社のヘッドホンの特徴として迫力ある低音と切れのある高音で、いわゆるドンシャリともいわれる特徴です。ただ安いヘッドホンが音質をごまかすために味付けするのとは違い、高音質なヘッドホンをドンシャリ化していると言える製品です。

味付けのあるヘッドホンですが、スタジオモニターヘッドホンというスタジオユースも想定していることもあり、音の解像度は良好です。高解像度かつドンシャリなサウンドなので音の密度感はかなりのものです。

一方、曲によっては高音が耳に刺さり気味で、やや聞き疲れは感じるのが欠点です。ただ、本機で打ち込み系やEDM等を聞くと迫力に圧倒されますがポップス、ロック等も問題なく楽しめます。

総評:刺激的かつ高音質な迫力のサウンド。装着感も○

  • スタジオモニターヘッドホンという触れ込みなのでフラットな音質と思いきや、ドンシャリで刺激的なサウンド。人によって高音が耳に刺さるかも
  • 高音と低音が非常に良く出ており、かつ音の分解能も高く、癖はあるが実売価格以上の音質でコスパ◎
  • フラットな音より刺激と迫力ある音を求める人におすすめ。装着感も悪くない

総評としては、刺激的ゆえ長時間リスニングすると耳が疲れますが、今までスピーカで聞いていた曲と全然違う!というような発見が得られる一品です。ヘッドホンで聞く迫力のサウンドを体感したい人におすすめです。

個別レビュー記事はこちら↓
【レビュー】Beyerdynamic DT770 pro 驚異の高音質ドンシャリサウンド

4.FOSTEX T50RP

FOSTEX T50 RPは1-3位と比べるとややマイナーですが、音にこだわるオーディオファン向けにハイエンド製品を中心に提供するフォステクスというメーカのヘッドホンです。(国産メーカです)

このヘッドホンの最大の特徴は近年人気の平面駆動という方式で、通常ドーム形状になっている振動版が平面になっており、音の歪みを無くすことが可能なヘッドホンです。プロ仕様のモニターヘッドホンで、圧倒的な解像度を誇るヘッドホンです。

 

 T50RP 製品スペック

メーカ:FOSTEX フォステクス
タイプ:セミオープン型(平面駆動)
重量:315g
インピーダンス:50Ω
コード長:φ6.3mm 長さ3.0mとφ3.5mm 長さ1.2m (着脱式)二種類付属
折りたたみ:不可
参考価格:20000円

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このヘッドホンはセミオープンという半分開放、半分密閉という形式です。密閉型と比べると遮音性はそれほどではなく、外の音を拾うため、どちらかというと開放型に近い特性です。

デザインはモニター用のプロ仕様という武骨な感じで賛否別れそうですが黒一色にワンポイントのオレンジ色(FOSTEXのイメージカラー?)が映えるので個人的には気に入っています。
インピーダンスはそこまでは高くないですが、音量がとりにくい傾向なので、ヘッドホンアンプがあった方が良いです。

FOSTEX T50RP 音質レビュー(5段階)

音質 :★★★★☆(4.5)
装着感:★★☆☆☆
遮音性:★★★☆☆
音の傾向:フラット
得意な音楽:万能(一通りOK)
音場感:良い

音の傾向としてはかなりフラットで原音に忠実です。低音~高音までバランス良く鳴らすためジャンルを問わないオールラウンドなヘッドホンです。

モニターヘッドホンというだけあって解像度はかなりのもので、音の密度感が素晴らしいです。癖のないフラットな音ながら、情報量が多く退屈させない音でこの価格帯でも一つ抜けた音質です。

モニターヘッドホンは解像度の高さ故に耳に刺さる固い音が鳴るものが多いですが、本機種はそれなりに聞きやすさも兼ね備えていてリスニング用途もOKです。

音質は上記の通り文句なしですが、最大の欠点は装着感です。イヤーパッドは耳を覆うタイプなのですが、パッドの深さが浅く筆者の場合は耳に直接本体が当たります。眼鏡をかけていることもありますが、筆者は30分で耳が限界を迎えました。。

対策としてはSHURE SRH840イヤーパッドへ交換可能で、劇的に装着感が改善するので交換をお勧めします。下記個別記事で交換方法を紹介しています。

総評:モニター志向のバランス良い音質は文句なし。装着感に難あり。

  • モニター志向で癖の無い音。解像度、音の密度感はかなり良好。
    2万円前後の価格帯の中でもハイレベル。
  • 音量が取りづらいためヘッドホンアンプがあると良い
  • 音質は文句なしだが装着感に難あり。長時間の使用は厳しい
    (SHURE SRH840交換イヤーパッドが取り付くので改善可)

総評としては、平面駆動方式の期待を裏切らない実力のヘッドホンです。音質は文句なしですが、装着感に難ありです。イヤーパット交換すれば欠点が解消され、この価格帯でも最高レベルの音質を楽しめます。

個別レビュー記事はこちら↓(イヤーパッド交換と平面駆動方式の簡単な説明もあります)
【おすすめヘッドホンレビュー】FOSTEX T50RPmk3g 平面駆動の圧倒的密度感!

5.ALESSANDRO Music Series ONE (GRADO)

5つ目はARESSANDRO のMUSIC series oneです。あまり聞きなれないヘッドホンですが、GRADOのSR-80のOEMで、物は同等と言われています。

GRADOのヘッドホンはGRADOサウンドと称される特有の元気の良いサウンドが売りで、特にロックとの相性が抜群なことで知られています。

 

MUSIC SERIES ONE 製品スペック

メーカ:ALESSANDRO (アレッサンドロ)  (GRADO)
タイプ:開放型(オンイヤー)
重量:230g
インピーダンス:32Ω
コード長:約2m
参考価格:11800円(Soundhouse最安値)

f:id:dosei12:20200322213724j:plain見た目は正直一万円を超えるヘッドホンと考えるとうーんという感じです。黒一色のプラスチッキーな外見で正直高級感には欠けます

ただGRADOのヘッドホンは概ね同じような外見なので、もはや個性です!(GRADOの上位機種は金属や木製のものもあります)開放型ヘッドホンなのでハウジングにパンチ穴が開いており、音漏れが激しいです。

ヘッドバンドは金属の板を物理的に曲げることで側圧調整可能です。調整方法としては大雑把な感じがしますがこれはこれで好みに調整できます。イヤーパッドは耳に乗せるオンイヤータイプです。

MUSIC SERIES ONE 音質レビュー(5段階)

音質 :★★★★☆
装着感:★★☆☆☆(2.5)
遮音性:★☆☆☆☆ (開放型なので遮音性はほぼ無し)
音の傾向:高音+低音
得意な音楽:ロック pops
音場感 :普通~良い

見た目ややチープですが、音質は見た目を裏切る目が覚めるような音質です。言葉にするのは難しいのですがGRADO独特のノリの良さと明瞭なクリアさを兼ね備えています。豊かに響く低音とキレる高音がクリアに鳴るため、非常に音にメリハリがあります。全体的にはドンシャリしてますが、これこそGRADOサウンドという感じです。

モニターヘッドホンのように原音忠実ではなく音の解像度もそれほどという感じですが、リスニング用ヘッドホンとしてとにかく楽しく音楽を聴けます

欠点は装着感で、側圧を自由に調整できるとはいえイヤーパッドを耳に乗せるオンイヤー型なので、やはりオーバーイヤー型とくらべると長時間つけていると耳が痛くなってきます(眼鏡をかけている人は特に)

総評:楽しく聞けるGRADOサウンド。ロックに特に最適

  • GRADOサウンドとも言われるノリの良い音。ロックに最適。
  • ドンシャリ(低音のドンと高音シャリが強調)気味ですが楽しく聞ける
  • オンイヤー(耳のせ)イヤパッドなので装着感は今ひとつ

なかなか尖ったヘッドホンですが、音質的には一万円台前半で買えるヘッドホンとしては良好で、GRADOサウンドの入門機としておすすめです。HD598やK701がこの価格帯では定番ですが、優等生で物足りなさを感じるという人には、一度GRADOサウンドを体験してみるものおすすめです!

おすすめヘッドホンの特徴比較まとめ

以上、10000円~20000円で買えるおすすめヘッドホン5選を紹介しました

ハイエンド機を5点満点とした基準の評価ですが、この価格帯のヘッドホンはハイエンド機に引けをとらないほど十分高音質と言えるレベルですが各社の特徴的なヘッドホンが多くあります

紹介したヘッドホンの特徴をざっくり特徴をまとめると

1.SENNHEISER HD598 → バランス良い万能ヘッドホン。原音忠実かつ高音質
2.AKG K701 → フラットな優等生。HD598に近いがやや高音寄りで品のよい音
3.Beyerdynamic  DT770pro → ドンシャリながら迫力抜群
4.FOSTEX T50RPmk3g → モニターヘッドホンとして抜きんでた解像度。平面駆動に特色。
5.ARESSADRO MUSIC SERIES ONE → ノリとキレのあるGRADOサウンド。ロックやポップに最適

という感じです。

HD598やK701はこの価格の定番で万人に一押しですが、Beyerdynamic社の迫力サウンドや、こだわり派にはFOSTEXやGRADOのヘッドホンも個性が光ります。聞く音楽や用途にあわせて選ぶのがおすすめです!

下記記事ではコスパを重視したい方向けに5000円~10000円で買えるおすすめヘッドホン5選を紹介しています。興味があればこちらもどうぞ。
【コスパ最高】五千円~一万円で買えるおすすめ有線ヘッドホン5選【ロングセラー】