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ヘッドホンレビュー

【レビュー】SENNHEISER HD598(プリン)【超定番の名機 】

今回はゼンハイザーが誇る定番ヘッドホンHD598通称プリンを紹介します。

発売は10年程前ですが自分の記憶では発売後に即プリンと呼ばれていました。言うまでもなく色合いが由来で、ヘッドホンとしては珍しい目を引くベージュと茶色の特徴的な配色です。

現在は絶版となっていて後継機種のHD599やHD598SEが販売されていますが、ベースはこのヘッドホンで音質はほぼ同等と言われています。

ゼンハイザーが得意とする癖のない原音忠実な音質と、優れた装着感でロングセラーとなった名機です。絶版ですので新品は入手できませんが、ロングセラーゆえ中古はまだまだ見かけますのでデザインが気に入った方におすすめです。

また本記事では前回レビューした兄弟機のHD598CSとの比較として、開放型と密閉型ヘッドホンの特徴を簡単にまとめています。

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SENNHEISER HD598 製品スペック

メーカ:SENNHEISER ゼンハイザー

タイプ:ダイナミック開放型

重量:250g

インピーダンス:50Ω

コード長:3.0m(片出し 着脱可能)

参考価格:20000円

側面のメッシュから音が抜ける構造で、開放型のヘッドホンです。開放型なので音の抜けが良好で、装着時の開放感がある(閉塞感が少ない)一方、遮音性に乏しく音漏れは大きいです。

コードは着脱可能な3m片出しコードです。よくある延長コード形式ではなく一本で3mあるので環境によってはやや取り回しが邪魔になるかもしれません。

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重量は250gと軽量で、本機の装着感が良いと言われる理由の一つです。特徴的なプリンカラーが個性的で素敵です。(好みはあると思いますが)

インピーダンスは50Ωと標準的なのでヘッドホンアンプが無くても鳴らせる機種と思います。(アンプがあればよりベターです)

SENNHEISER HD598 5段階音質レビュー

音質 :★★★★☆

装着感:★★★★☆

遮音性:★★☆☆

音の傾向:フラット

得意な音楽:万能

音場感(音の広がり):○

音質は原音忠実、かつかなり耳当たりが良い音質で、聞き疲れは全く感じません。高音もきつくなく綺麗にでますし、豊かに響く低音の重心の低さが程よい重厚感を感じさせてくれます。

耳当たりが良さに加えて音の分解能もレベルが高く、しっかり音の輪郭を捉えています。

音場感は悪くは無いのですが、開放型の割には音の抜けの良さは今一つで、包み込まれるような広い音場感とまでは言えないです。

得意な音楽は、元々のバランスが良いのでロック、ポップスやクラシック等なんでもハイレベルに再生する万能機です。

ヘッドホンの特性としてはどちらかというと重心がやや低めで耳障りの良いウォームな特性で、キレキレな音を出す(かわりに聞き疲れを感じる)という類ではなくリラックスして聞くシチュエーション向けです。

装着感も耳にフィットする形状かつ軽量のため良好で、長時間ゆっくり音楽を視聴する用途にも向くので映画やゲーム用途にもお勧めです。

高音質のミドルクラスヘッドホンの定番で欠点らしい欠点は無い優等生ですが、刺激を求めている方にはやや物足りないかも知れません。

(関連記事)
より刺激が欲しいという方にHD598の相棒として最適なHD25をレビューしました。こちらもDJ業界では業界のスタンダードと言われるほど定番のベストセラー製品です。
【レビュー】Sennheiser HD25 迫力の低音!HD598のお供にも

総評:HD598良い点、悪い点

良い点
・原音忠実な音質で高音、低音どちらもバランス良く出るのでどんなジャンルもOK
・装着感が良好で、長時間の使用(映画、ゲーム等)に向く

悪い点
・音場感は開放型にしては普通
・聞き心地の良いウォームな音質の反面やや刺激が足りない

総評としては非常に耳ざわりが良くかつ、解像度も高いバランスの良いヘッドホンです。この癖がなく、かつ高音質というところがベストセラーになった要因と思います。

原音忠実な反面やや刺激が足りないと感じる人にはやや音に味付けはありますが刺激的なbeyerdynamicやGradoの製品もおすすめです。

(関連記事)
第一回で紹介したHD598Csと同じドライバですが、HD598は開放型です。HD598Csの記事は下記リンクからご覧ください。
第1回おすすめヘッドホンレビュー HD598Cs

HD598(開放型)とHD598Cs(密閉型)の違い

開放型ヘッドホンであるHD598と兄弟機の密閉型ヘッドホンHD598CSの違いは

HD598のほうが音の抜けが良く、やや音場が広い(開放型の特徴)
HD598CSのほうがやや低音の響きが豊か(密閉型の特徴)

構造の違いにより上のような傾向があります。
遮音性低音重視の方は密閉型で、
音の抜け音場感を重視する方は開放型
という選び方のイメージです。

ドライバは共通なのでバランスの良い音質には違いはありませんが、使用感は異なるので、自分の用途ではどちらが合うかを見極めてから購入することをお勧めします。

開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの違いについては
下記ページでも詳しく説明していますので、興味のある方はどうぞ

【実は全然違う?】開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの違いとは【ヘッドホンの選び方】

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